構造健全性評価工学研究室

福井大学 大学院工学研究科 「原子力・エネルギー安全工学専攻」 
飯井研究室へようこそ。

本研究室では,構造物の限界強度評価を可能とするための研究を行っています。

地震動等のように確実に把握することが困難である荷重が存在するという状況下で,「設計のどこにどれだけ強度余裕があるかを正確に把握する」ことにより,システムとしての構造物の弱点を把握し,対策を容易とすることを目標としています。
この鍵となるのが,構造物の寸法が強度に及ぼす影響(寸法効果)を正確に理解することにあると考え,
・ 遷移温度域にある材料の破壊靱性値寸法効果の解明
・ 減肉管の減肉寸法が限界荷重に及ぼす影響の解明
に,取り組んでいます.



   

学生の教育については,
「明日の100点より今日の70点」を実現できる,現実的な課題解決能力を持つ技術者・研究者を養成することを目標としています.

最近の研究成果:破壊靱性試験片の板厚効果

たとえば,照射脆化を受けた原子炉圧力容器鋼のような,延性ー脆性遷移温度域にある材料の材料強さである破壊靱性試験値Jcについては,標準試験片であっても,試験片板厚Bの影響を受け,JcB-1/2という経験則が知られており,その理由は試験片が厚くなるとミクロ欠陥の存在確率が高まるからだという”材料要因”として説明されてきていました.
ただ,経験則はB→∞でJc→0という矛盾も抱えていました. 我々は,弾塑性有限要素解析に以下に示す(4δt, σ22c)破壊評価基準を適用することによりJcの板厚効果を表現できることを最近の論文で示しました.
つまり,ミクロ欠陥の存在を仮定せずともJcの板厚効果は説明できる(力学要因)わけで,今後たとえばミニチュア破壊靱性試験片を有効活用していく上での理論的根拠を与えたものと考えます.


Failure criterion



TST effect: carbon steel JIS S55C

新着情報

2017/11/27
研究業績リストを更新しました.最新の論文 石原健一, 下池利孝, 飯井俊行, 応力分布Tスケーリング法適用による圧縮残留応力付与時破壊靭性値の予測, 日本機械学会論文集, 83 (2017)17-00323. が公開されました.この論文は,T-scaling法が圧縮残留応力場でも有効であり,かつ圧縮残留応力を付与した場合の破壊荷重,靱性値は破壊靱性試験なしに,引張試験と有限要素解析により予測可能であることを示したものです.
2017/7/23
7/16-20に米国・ハワイで開催された第51回米国機械学会配管と圧力容器強度に関する国際会議(ASME2017 Pressure Vessels & Piping Conference)の中の第25回Rudy Scavuzzo杯争奪学生セッション(Rudy Scavuzzo student paper symposium and 25th annual student paper competition)の博士部門にて,弊研究室D修了生 石原 健一 君が優秀講演賞を受賞しました.
2017/4/6
研究室のメンバー卒業生の進路を更新しました。
飯井教授が提案した「応力分布スケーリング新手法確立による破壊靱性値温度依存性予測法構築への展開」が科学研究費補助金(H29~31)に採択されました。
2017/3/23
林 祐斗君が 工学部長表彰を受けました.おめでとう!
山口 晃弘君が 日本機械学会三浦賞を受賞しました.おめでとう!
2016/7/21
7/16-21にカナダ・バンクーバーで開催された第50回米国機械学会配管と圧力容器強度に関する国際会議(ASME2016Pressure Vessels & Piping Conference)の中の第24回Rudy Scavuzzo杯争奪学生セッション(Rudy Scavuzzo student paper symposium and 24th annual student paper competition)の学士・修士部門にて,弊研究室M2 山口 晃弘君優秀講演賞を受賞しました.
2016/3/23
森 紘亮君が 大学院工学研究科長表彰を受けました.おめでとう!
2016/3/18
飯井教授の論文の被引用情報(トムソン・ロイター社相当)を ResearcherID で.見ることができます.
2015/7/27
7/19-23に米国・ボストンで開催された第49回米国機械学会配管と圧力容器強度に関する国際会議(ASME2015Pressure Vessels & Piping Conference)の中の第23回Rudy Scavuzzo杯争奪学生セッション(Rudy Scavuzzo student paper symposium and 23rd annual student paper competition)の学士・修士部門にて,弊研究室M2 森 紘亮君第1位を獲得しました.この会議は35カ国から約700名が参加している国際会議で,年1回開催されるこの分野では有名な会議です. 講演論文リストも更新しました.
2015/3/12
・Lu Kai君が博士号と 業績顕著者表彰を受けることが決定しました.おめでとう!
2013/8/23
5月に発行された, Jcの板厚効果を力学要因として説明した論文 "A failure criterion to explain the test specimen thickness effect on fracture toughness in the transition temperature region"が, Engineering Fracture Mechanics誌のHottest Article top 11としてリストアップされました
2013/5/13
Jcの板厚効果を力学要因として説明した論文 "A failure criterion to explain the test specimen thickness effect on fracture toughness in the transition temperature region"が Engineering Fracture Mechanics, 2013;104:184-197. DOI:10.1016/j.engfracmech.2013.03.025.に掲載されました.
2013/2/28
M2伊藤 嘉晃君が大学院工学研究科業績顕著者に選ばれ,卒業式の当日学長表彰を受けることになりました.おめでとう!B4時代を含めて,3年間お疲れ様でした.
2012/11/6
7/16-19にカナダ・トロントで開催されたASME Pressure Vessel & Piping Conference (PVP2012)の学生セッションにて,3名が受賞したことが,学内誌ふくだいプレスに掲載されました。3人の写真はこちらをご覧ください
・M2 伊藤嘉晃 君,D3 辻将隆 君 優秀論文賞 (honarable mention paper)
・D1 Lu Kai 君 優秀講演賞 (finalist for Rudy Scavuzzo Student Paper Symposium & Competition)
2012/7/1
飯井教授が提案した「面外拘束パラメータを考慮した照射材破壊靱性値の試験片寸法依存性補正手法構築」が科学研究費補助金(H24~26)に採択されました。
2016/11/3
2017/3/23
2017/3/23

更新履歴

2011/02/08
研究室ホームページをリニューアルしました。